2017年6月21日水曜日

千葉大学フォーミュラプロジェクト




↑昨年度製作マシン(CF16)走行

私たち、千葉大学フォーミュラプロジェクトは、フォーミュラマシンを学生が構想、設計、製作をすることで、ものづくりを学ぶサークルです。毎年9月に開催される全日本学生フォーミュラ大会に参加するために活動をしています。日本大会は2003年から開催され、2016年に開催された第14回大会では日本のチームだけではなく海外のチームも多数参加し、106チームのエントリーがありました。

学生フォーミュラは、エンジンやタイヤなど全てをレギュレーション内であれば自由に選ぶことができ、既製品の加工をすることができます。そのため、学生の創造力を最大限活かすことができ、チームによっても様々な特色があります。構想からすべてを自分たちで行えるところが学生フォーミュラの醍醐味であるとも言えます。

学生フォーミュラ大会では、設計・製作を経てできたマシンの速さだけでなく、このマシンを量産するとしたらどのようなコストが掛かるかを書類にまとめ、そのコスト性と書類の正確性を競う「コスト審査」と実際に自分たちで作ったマシンを販売すると仮定したときの販売のロジックやプレゼンテーション能力を競う「プレゼンテーション審査」があり、ものづくりの総合力が試されます。

 私たちのチームは2004年に大学の授業では体験することのできないものづくりの本質を体験することを目的に発足しました。現在発足から13台目のマシンを製作しています。現在、学部1年生から修士1年生までの計20人で活動をしています。

 私たちのマシンの大部分は学生が設計・製作を行っています。設計はスポンサー様からいただいた3DCADのソフトや車両運動解析ソフト、流体解析ソフトを用いて自分たちで決定したコンセプトや諸元に基づき行っています。私たちは1年生も含めた全員が1つ以上パーツを担当し、メンバーと相談をしながら設計製作に励んでいます。
 製作は、基本的には大学内のガレージでグラインダー加工や溶接などを行っていますが、機械加工が必要な場合は大学の実習工場をお借りして旋盤やフライス盤、NCフライス盤などをお借りし、自分たちで加工を行っています。

NCフライス作業


私たちは、第14回大会では総合順位10位、加速性能賞2位、スキッドパッド賞3位、自動車工業会会長賞を受賞することができました。

↑昨年度大会(第14回大会)集合写真

 現在私たちは、9月に開催される第15回大会に向け、持ち味である、生き生きと活動することをモットーに日々活動を行っています。
本年度は、「Make A Wish~望みを叶える為に常に進化する~」をコンセプトに掲げ、「旋回性能とトラクションの追及」を開発目標とし活動をしています。
今年度はメンバーが挑戦したいと望んでいたエアロディバイスの搭載やオーダーメイドのダンパー、自作の吸気スロットルなど、様々な新しい技術に挑戦しています。
 エアロディバイスは昨年度マシンに試作品を載せ、マシンへの影響を分析し、新規搭載を決めました。製作方法にも工夫を加え、試作品では3Dプリンターやレーザーカットで加工したものに薄いアルミ板を貼り付けたものでしたが、製作中のものはGFRPを真空引きで製作をし、重量を抑えています。




↑今年度マシン(CF17)製作風景

 写真の様に、今年度マシンも製作が進み、マシンが動くのもあと少しです。一日を大切に活動していきます。私たちの活動はホームページにある日記で毎日更新していますので見ていただければ幸いです。

 私たちの活動は約50社のスポンサー様を始めとする多くの企業のご厚意で成り立っています。スポンサー様にはマシン搭載部品や加工、資金、走行場所などのご支援をして頂いております。多大なるご支援に感謝しています。活動を知っていただけるだけでも幸いです。どうか応援よろしくお願い致します。


千葉大学フォーミュラプロジェクト: www.chiba-formula.com